ヴァイオリンのガット弦について書かせていただきました。
そもそもガットとは?
ヴァイオリンの弦の種類は主に三つ、スチール、ナイロン、ガットです。
それぞれの線に「巻線」という形で細い金属を巻いて作られています。お手持ちの弦をよく眺めてみるとそれが見えると思います。
ただし、E線だけは、巻線は少なく、基本的にはこの2種類だと思います。
ナンバーワン
カプラン ソリューション
それ以外のE線は基本剥き出しの単線で作られています(2022年2月現在)。もしかしたら今後増えるかもしれません。両方とも、音色もよく、なによりE線で問題になる音のひっくり返りがほとんどないことが特徴です。
という話を踏まえてガット弦について話していこうと思います。
ガット弦の失敗談
先日、わたしはガット弦で失敗しました。ストレートではなく個包装に入った弦を購入してしまいました。結果どうなったか。A線だけほつれて切れてしまいました。買ってから数日です。
今まで張り替えを自分でやってきましたが、こんなに短期間で切ってしまったのは初めてでした。ショックでした。
なぜ切れてしまったのか?
一つには「運がなかった」ということでしょう。保管には万全を期して密封していましたので、特に問題があったとは思えません。あとは、あたりが悪かったとしか言えません・・・。
もう一つは、詳しい方に聞いてみると、ガットのトラブルは個包装のもので多いようです。ストレート弦を買うと大きなトラブルがないという話を聞くことができました。
ガット弦は特にストレートがオススメ
下記のようなストレートでの購入をお勧めします。
オイドクサA線
オイドクサD線
オイドクサG線
オイドクサはガット弦の中でも比較的リーズナブルな部類に入ります。
それでも金額がドミナントなどと比べてしまうと少し高額ですが、おすすめではあります。
ガットの良さ
ガット弦の特徴としてはやはり温かみと深みのある音色、音量を比較的出せることなどがあります。ヴァイオリンの祖先の時代から使われてきた材料を使っているので、自然な感じであり、complexな音色にも感じられます。
大抵の人はナイロンかスチールを使うことが多いですが、是非一度は、ガット弦も試してみてください。
(その際は、ストレート弦での購入をお忘れなく!)