どんな楽器も高額です。
どんな弦楽器も極論、「弦を張った木の箱」という表現もできます。
そういったものに、数万、数十万円かけるのですから、なるべく価値を落とさないことが大切です。
過保護にする必要がありませんが、どういったトラブルが発生しやすく、どうしたら、予防できるのか、知識が必要です。
楽器は、財産です。知識を身につけて、守っていきましょう。
お子さんたちに楽器を持たせている親御さんも、最初のうちは配慮することが大事です。
落とさない、乱暴に扱わない、汚さないなどのことは当然としても、特に知っておいて欲しいのが、メンテナンス、楽器の維持管理に関することです。
しかしながら、購入したお店では、楽器を健康的な状態に保つ、維持管理する方法は、最低限のことしか教えてくれません。
定期メンテナンス一年間無料など保証しています。しかしながら、そもそも、どんな時に修理に持って行くべきなのか、はじめのうちはわからないでしょう。
楽器を教える先生でさえも知識に差があります。
先生は演奏することや、演奏テクニックを教えることについてプロフェッショナルでしょう。
しかし、メンテナンスや日常のお手入れについて、丁寧に教えてくれる人は少ないです。
もちろん、明らかな不具合、音が出ない、弦が切れた、部品がとれたなどはわかるかもしれませんが、楽器本体、見えない部分に異常があるのかどうか、判断できるようになるまで、ある程度時間と経験が必要です。
木製楽器全般に言えることですが、温度や湿度は気にしましょう。
特に、自宅から違う場所への移動、季節ごとの温度湿度変化への対策は気をつける必要があります。
当然ですが、急な環境変化は、楽器本体に悪影響があります。具体的には、割れるなどの故障が発生することがあります。
金属の楽器、金属の部品にも注意が必要です。
特に、よく手で触れる部分は、水分や汗によって、サビが発生したり、腐食してしまうことがあります。
ある程度、書籍などで勉強するのが良いです。
この本は、弦楽器に関するトラブルなどが網羅されています。
まず最初に持っておいてよい一冊です。
図解などもありかんたんに読めます。
温度は体感でわかりますが、湿度はわかりづらいです。
湿度計は、楽器ケースの中、日常的に楽器を弾く場所、保管する場所に置いておきましょう。
木管楽器、金管楽器などは別で記事を書きたいと思いますが、最低限の本だけ載せておきます。
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