家で一人で練習している時は問題ありませんが、外出する、レッスンを受ける、アンサンブルや合奏に参加する時には、楽器の取り扱いに注意が必要です。
まず、慣れないうちは、楽器を置いたままにしないでください。
実は、慣れても置いたままにしてはいけません。
いつ、どこから何が落ちてきたり、当たったり、楽器自体が椅子から落ちたり・・・
様々な事故の可能性があります。
ある人がこう話していました。
「みんなよく、休憩中、椅子の上とかに置きっ放しにするよな。あり得ない。絶対ケースに入れるでしょ」
これが正しい考え方です。
弦楽器の方は割と実践されておられる方が多いですが、管楽器の方は、実践されて人も多いです。
団体では、オーケストラでは、多くの人が出入りします。
最近では盗難事故もあります。楽器だけにしておくことは、ロッカーの中に鍵をかけておいておくのも決して安心安全とは言えない時代になってしまいました。
神経質に考えて行動してくれる人もいれば、おおざっぱな人もいます(どこの世界でも同じですが)。
誰が、いつ、どんなタイミングで、楽器を引っかけて椅子から転げ落ちたりするかわかりません。
基本は、絶対に手元から離さないことです。
理想は、休憩時間や離席する際は、その都度ケースにしまうことです。
ファゴットなどは、壁に立てかけたりしますが、何かの拍子で倒れることも考えられるので、きちんと置き場を確保するのが理想です。
小さい楽器は、ケースにしまって持ち運べるので問題ありません。
短い休み時間でも離席する際には、持ち運びましょう。
肌身離さないことが無難です。
理想は、ケースに入れて、持ち運ぶ。
これが原則です。
ただし、例外もあります。
チューバやコントラバスなど大きな楽器は収納するの難しいです。
収納できない場合には、なるべく通り道にならない場所に置くのがよいでしょう。
他の人が通って、ケースと楽器、楽器と楽器をぶつけることがないようにすることです。
これもケースバイケースですので、自己判断で安全だと思える場所に置きましょう。
安全には、気を付けて、気を付けすぎることはありません。
くれぐれも高額な楽器ですから、重々注意しましょう。
ダブルリード楽器では、オーボエは、リード、ファゴットはヴォーカルに気を付けなくてはなりません。
オーボエファゴットのリードは、かすかに物にこすれただけでも、リードが使い物にならなくなってしまうことがあります。しかも、一本安いのでも数千円します。大切に扱いましょう。当然、リードケースも必要です。
金管楽器でベルスクリューの楽器があります。
ベルスクリューは、力加減で、固着することが考えられます。
無理矢理回して外そうとするのは、やめましょう。
また、マウスピース、マウスパイプは、特に細心の注意が必要です。
金管楽器で、マウスピースとマウスパイプ、スクリューベルの部分などが固着することがあります。
無理矢理、力で抜こうとするのはやめましょう。
その場でできるとすれば、布にまいたハンマーなどで軽くこつこつ叩いて様子を見ながら回してみることです。
または、隙間にオイルを注入してみるなどしてください。
それでもダメなら、力で抜こうとせずメンテナンスに持って行ってください。
最悪ベルや、ベル胴がねじ曲がります。修理代も数万単位でかかります。
それだけは、避けましょう。
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