初心者から始めるのであれば、ヴァイオリンがオススメです。
弦楽器全般、どれも魅力的で始め甲斐がある楽器です。

しかし、まずはヴァイオリンをはじめることをオススメします。

確かに、弦楽器群の楽器は、他の楽器よりも難しいです。

プロの演奏家になるためにも、あるいは、長く趣味としてやるにしても、小さい頃からはじめるのが基本です。
分数ヴァイオリンから始めるのが、音楽家への道の必須条件になります。

技術習得、演奏可能レベルに至るのも、管楽器、打楽器と比べても、明らかに時間と努力が必要とされます。

 

それでも、敢えて、ヴァイオリンをオススメします。

なぜか?

ヴァイオリンをオススメする理由

1.長く演奏できる

2.脱力奏法である

3.金額のバリエーション

4.持ち運びが簡単

5.オーケストラ参加を想定すると需要がある

 

 

1.長く演奏できる

生涯、趣味として継続できます。

4.とも関わりますが、力を不要とする楽器ですから、筋力が衰えても演奏できるのです。

70歳、80歳、はたまた90歳まで現役で演奏されている演奏家もいます。

 

2.脱力奏法である

 

左手は指の力は必要ですが、右手は脱力の技術です。弓の重さが音を奏でてくれるのです。

力が必要としない楽器です。これは大きなメリットです。

 

年齢を重ねれば、確実に筋力は衰えます。左手は仕方がないかもしれません。

筋力が落ちないように努力することも必要ですが、年齢に逆らわず続けられます。

 

チェロとコントラバスと比較しても、小さい力で演奏できます。

チェロ、コントラバスは腕全体の筋肉も必要とします。

 

その点においても、ヴァイオリン・ヴィオラほうが有利であると言えます。

 

構えについては、チェロ・コントラバスは有利です。とても、自然な構えです。

人間の身体構造に沿う構えになっています。

 

ヴァイオリン、ヴィオラはかなり無理がある構えと言えます。

右腕はまだ良いとしても、左腕はねじ曲げるような構えです。

楽器を持たずに構えた姿勢は、奇異そのものです。

これほど不自然な構えの楽器は、他では見当たりません。

 

3.金額のバリエーション

 

このようなヴァイオリンセットがたくさん販売されています。
昔よりも質が高くなっており、技術を習得するためだけならば、安い楽器を買うのがよいです。

セットになっていますし、そのまますぐに演奏できる点も大きいです。

もちろん、上を見ればきりがありません。
特に弦楽器は、青天井と言っていいでしょう。

それだけ、選択肢がある、ということも意味します。
出したい音色をお金で手に入れることができる。
これは、大きな利点です。

ほかの楽器、たとえば、管楽器ではそうはいきません。
誰それと同じ音色がほしいとします。
仮にその人の楽器を吹かせてもらったとして、同じ音は出せません。

ヴァイオリンは、少し違います。
基本的な技術があれば、その人の音色に限りなく近い音色を出すことができます。

あくまで管楽器との比較ですが、圧倒的に欲しい音色を手に入れやすいのです。

 

4.持ち運びが簡単

 

重くてもケースに入れて2,3キロ。
背負うタイプのケースもありますが、片手で十分持てます。

実際顎に挟むことできるくらいなので、軽いです。

当然、ヴァイオリン<ヴィオラ<チェロ<コントラバス(もはや運搬のためには車が必要な大きさですが)
どんどん容積も重量も増えます。

運搬容易性は、オーケストラ楽器をやる上で重要です。

 

5.オーケストラ参加を想定すると需要がある

また違う投稿をしますが、オーケストラではとにかく弦楽器奏者が足りません。
慢性的な弦楽器奏者不足です。
特にヴァイオリンは不足しています。
その理由もあります。

ヴァイオリン奏者がオーケストラで演奏する際の3つのハードルがあります。

1.楽器自体の演奏が難しい
2.音符が多く弾くところが多い
3.合奏(tutti)が難しい
1.楽器自体の演奏が難しい

オーケストラの譜面は、ソロ並みに難しいです。
なぜなら、大人数で弾くことが前提として書かれているからです。
同時に、全部の譜面を演奏する必要がありません。

2.音符が多い

多くの譜面が並んでいるのをみると、それだけでいやになります。
これは、経験してみるとわかります。

3.合奏(tutti)が難しい

1.と関係しますが、演奏自体が難しい上に大人数で弾くので、合わせることが難しいのです。
実際には、そこまで厳密さを求めなくても、よい演奏にはなります。

まとめ

これらのハードルがあってもなお、ヴァイオリンはお勧めです。
コツコツ続けていれば、必ず上達します。

弦楽器は、長く続けられる楽器です。
何歳から始めても遅くありません。

 

・自分に合っているかどうか?

・その楽器の音色が好きかどうか?

 

それだけです。本当に単純なことです。

要は、深く考えず、楽しければ、何でも良いのです。確かに高級な楽器もあり、弦楽器全般に関する敷居は高い。ただ、それは単なる今までのイメージに過ぎません。

 

楽しければ、継続できます。

継続すれば必ず上達します。

とにかく、下手でも継続することは、上達の道です。
基本は量稽古です。これはどの楽器にも言えます。

 

「継続こそ全て」と言っても過言ではありません。

是非チャレンジしてみてください。

 

コメントは閉じられましたが、トラックバックとピンバックは受付けます。